東京大学 物性研究所極限コヒーレント光科学研究センター板谷研究室
中赤外域における位相安定なサブ2サイクルパルス発生が、Optics Lettersに掲載されました。
中赤外域(波長3.5 μm)において、キャリアエンベロープ位相が安定で、パルス幅がサブ2サイクルの極短パルス発生に成功しました(パルス幅21 fs, パルスエネルギー45 μJ)。Si, YAG, CaF2の薄板を使うことにより、空間的にほぼ一様なスペクトルの広帯域化を実現しました。本光源により、固体における高次高調波発生とサブサイクル分光等への応用が期待されます。
F. Lu, P. Xia, Y. Matsumoto, T. Kanai, N. Ishii, and J. Itatani, "Generation of sub-two-cycle CEP-stable optical pulses at 3.5 μm from a KTA-based optical parametric amplifier with multiple-plate compression," Opt. Lett. 43, 2720-2723 (2018).