東京大学 物性研究所極限コヒーレント光科学研究センター板谷研究室
齋藤さん(D1)が国際会議ALPS 2017で、Best Student Oral Paper Awardを受賞しました。
2017/4/18-21にパシフィコ横浜(横浜市)で開催されたThe 6th Advanced Lasers and Photon Sources (ALPS’17)において、板谷研究室D1の齋藤成之氏が、Best Student Oral Paper Awardを受賞しました。齋藤氏には賞状及び副賞の書籍(Femtosecond Laser Pulses (Springer))が贈られました。
受賞対象となった講演題目は"Attosecond streaking of chirp-free high harmonics in the extreme ultraviolet driven by a long-wavelength
infrared light source"です。従来、アト秒分光にはチタンサファイアレーザー(波長800 nm)の高次高調波が主に用いられてきましたが、齋藤氏らはより長波長の光パラメトリック増幅器(波長1700 nm)を用いてアト秒高次高調波を発生させ、その時間波形測定を初めて成功させました。長波長レーザー光源は軟X線領域(200-1000 eV)高次高調波発生が可能であることから注目されており、今回の結果は軟X線領域におけるアト秒科学につながる重要な成果といえます。
ALPS'17は、国際的なシンポジウムOPTICS & PHOTONICS International Congressのレーザー部門の専門会議で、レーザー学会による主催で毎年開催されています。今回の会議は130名以上の参加者があり、Best Student Awardに選ばれたのは6名(口頭発表3名、ポスター発表3名)でした。