東京大学 物性研究所極限コヒーレント光科学研究センター板谷研究室
アト秒パルスの波形計測がSci. Rep.に掲載されました。
アト秒ストリーク法により、光子エネルギー100 eVの極紫外域で449アト秒のパルス発生を実証しました。アト秒ストリーク法は、チタンサファイアレーザーを用いたアト秒パルス発生では広く用いられる手法ですが、OPCPA光源でのアト秒ストリーク法は世界初となります。この結果は、OPCPA光源が位相安定な極短パルスを発生できるだけでなく、OPCPA光源がアト秒科学のツールとなることを示すものです。
Nariyuki Saito, Nobuhisa Ishii, Teruto Kanai, Shuntaro Watanabe, and Jiro Itatani, "Attosecond streaking measurement of extreme ultraviolet pulses using a long-wavelength electric field", Sci. Rep. 6:35594, 1-5 (2016).