東京大学 物性研究所極限コヒーレント光科学研究センター板谷研究室

石井さん(助教)が第8回大阪大学近藤賞を受賞しました。

極限コヒーレント光科学研究センター(LASOR)板谷研究室の石井順久助教が、第8回大阪大学近藤賞(論文賞)を受賞しました。本賞は、我が国における レーザーエネルギー学において研究基盤技術改善・発展に顕著な貢献のあった技術者や優れた研究業績をあげた若手研究者を対象に贈呈されるものです。受賞対 象となった研究は「光パラメトリックチャープパルス増幅法を用いたコヒーレント軟X 線光源に関する研究」です。
 石井助教は赤外領域における光パラメトリックチャープパルス増幅器を開発し、この光源を用いて、水の窓領域(284-540 eV)の軟X線アト秒パルス発生に結びつく重要な知見を得ました(物性研プレスリリース2014年2月21日)。この業績が高く評価され、第8回大阪大学 近藤賞の論文賞の受賞につながりました。授賞式は2014年4月17日に大阪大学で行われ、同日受賞記念講演が行われました。

対象論文:
"Carrier-envelope phase-dependent high harmonic generation in the water window using few-cycle infrared pulses"
Nobuhisa Ishii, Keisuke Kaneshima, Kenta Kitano, Teruto Kanai, Shuntaro Watanabe, and Jiro Itatani
Nature Communications 5, 3331 (2014).

http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/n1004_detail.cgi?c=information_table::360